働くということ - 占い師サラ・ラピスの開運blog

　学校を卒業し、就職をし、追われるように毎日を生きているとき、ふと自分はこの仕事が向いているのだろうか？今のままで良いのだろうか？...こんな疑問にぶち当たってしまうことがあります。かつて私も「働くということ」についていろいろ考えた時期がありました。

　仕事=経済的安定=お金。生きていくにはお金がかかりますから、確かにそれもあります。しかし、それだけでしょうか？世界の大富豪や、資産家は、もう働かなくても充分に暮らしていけるお金があるのに、自ら好んで仕事に励んでいます。

仕事を通してお金以外に得られるものとは、どんなものがあるのでしょうか。

　20代の頃は自己実現のために無我夢中。仕事を覚えて一人前になりたい、自分探しやスキルアップ、資格取得など自分を向上させることに必死でしょう。

「若い時の苦労は買ってでもせよ」いう諺がありますが、一理あるように思います。自分に何が向いているか、何がしたいのか分からない時は目の前の仕事を懸命にやってみることも大事です。

仕事は、関わるうちに興味を持つようになって好きになっていくこともあります。目上の方から、あなたが今までやったことの無いような仕事をお願いされた場合も、経験が無いからという理由だけで拒絶するのは待ってください。あなたはまだ気づいていなくても、その道の先輩から見れば適性がありそうだと見込んで言ってくれている場合もあります。

その仕事を通して身に付けたことが後の人生で大いに役立つこともあります。また、誰かの欠員のために自分が駆り出されておこなった仕事が案外　自分に向いていて才覚を発揮することもあります。

自分が何に向いているのか分からないうちは、与えられた機会に臆することなく挑戦してみることも大事です。

　30代になると、仕事に”責任”を持たされるようになり力を存分に発揮できるチャンスが巡ってきます。同時に、力を試されている訳でプレッシャーも伴い、的確な”判断力”や”精神力”人間力”も試されます。

人を育てる立場にもなり大変さもありますが、教えているつもりが、自らも改めて気づき教えられることがあります。何でも自分でやってしまえば、教える手間は省けますが、いつまでもそれではキャパシティオーバーになる時がきます。

中堅になれば次のステップに進んでいくときが来ます。もっと難易度の高い仕事、もっと大きな仕事にシフトチェンジし組織を盛り立てていく一員になっていきます。そのとき今までやっていた仕事をいかに手放して後続者に任せていけるか、これが出来るか出来ないかで自身の成長と組織全体の成長をも大きく左右してしまうでしょう。自分の仕事を手放す事は一瞬寂しくも感じます。しかし先人たちがそうして来たように、今度はあなたが後続者に引き渡す番です。

人を上手に動かす言い方ややり方を身につけることで、人間的な幅も広がり、発展していけます。

　そして30代後半・40代からは関心が外側へ向いていくように思います。

仕事を通して人の役に立ちたい、とか社会貢献したいというような、若い頃には思ってもみなかった発想が本気で湧き上がってきたり。寄付やボランティア活動などにも関心が出てきたりしますね。

この頃、職種によっては独立して自分でやりたい、と強く思い始める人もいらっしゃるでしょう。

これまで積み重ねてきた実績から自分の能力も大体わかってきます。

もし「もうこの年齢だから」とか「もう自分には無理なのでは無いか？」と一歩踏み出すことを躊躇する人がいたら、諦めるにはまだ早過ぎますよ。

40代はまだ体力が充分にあります。これまで積み上げてきたことを生かしつつ、自分の強みや持ち味を前面に出していけるのです。また、自分の中でやり残している事やもっとできる事は無いでしょうか？後で後悔しないようにライフスタイルも含めて今一度振り返ってみましょう。

若年層の目標となり、自分の背中を見せていくという役割も増えたでしょう。一歩引いて全体を俯瞰して見て調整していく役割も出てくるでしょう。

40代をどう踏ん張っていけるかが、50代以降の人生に大きく関わってくるように思います。

　働く中でお金以外に得られるものは、「やりがい」や「心の充足感」であったり「一緒に働く仲間」であったり。きっとどんなにリッチでも、遊んで暮らすだけの毎日は、心が満たされないのではないでしょうか。

　とは言っても仕事に苦労や忍耐、辛抱は付きものです。

自分が壊れてしまうほどの無理はしないでくださいね。